ミッション終了間際、行方不明だったフィラエ着陸船を発見

欧州宇宙機関(ESA)は、彗星に着陸後、行方不明になっていたフィラエ着陸船を発見したと5日に発表した。ミッション終了まで1カ月を切った彗星探査機ロゼッタの高解像度カメラが、彗星上の高度2.7kmから2日に撮影した画像にフィラエが写っていた。

フィラエは親機であるロゼッタから切り離され、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星へ2014年11月12日に着陸した。しかし、当初予定した位置からバウンドし、やや離れた場所で停まった。そのため十分な太陽光が当らず、3日間活動した後に電池が切れた。その後、彗星が太陽に近づき、昨年6月から7月にロゼッタと簡単な通信をした後、再び冬眠状態に入っていた。

ESAのロゼッタミッションマネージャーであるパトリック・マーティン氏は、「この驚くべき発見は、長く、骨の折れる捜索の最後に起こりました。フィラエは永遠に失われたままだと思い始めていました。最後のひと時に、これを捕えたというのは信じられません」と興奮を隠さず語った。

ミッション終了間際、行方不明だったフィラエ着陸船を発見

画像提供:欧州宇宙機関(ESA)

 
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