米アルファベットがドローン配達テスト 大学にブリトーお届け
ドローンがまもなくチポトレ・メキシカン・グリルのブリトーをバージニア工科大学のキャンパス中の学生や職員に配達することになると、9日に米フォーチュンが報じた。
グーグルの親会社である米アルファベットが運営する技術革新の研究機関“X”による「プロジェクト・ウィング」と、テクス・メクス料理(メキシコ風アメリカ料理)チェーンが共同して、自律飛行および配達のテストを行う。アルファベットの広報担当者がフォーチュンに語ったところによると、プロジェクトの最初の実環境における飛行テストは2年前に行われたが、外部のユーザーを巻き込んでのものは今回が初めて。
プロジェクト・ウィングでは、9月12日の週から、チポトレ・メキシカン・グリルからバージニア工科大学の学生および職員からなる少数のグループへのブリトー配達を始める。ブルームバーグによると、ドローンはウィンチを使ってブリトーを下に降ろすという。
ドローン配達はアマゾンなど他の企業でも同様にテストされており、近い将来、配達のスタンダードになるであろうと考えられている。しかし、その実現可能性について疑問の声もある。もしドローン配達がスタンダードになると、互いの衝突を避けながら、多数の飛行するドローンの中を効率的に航行することが必要となるためだ。チポトレのブリトーテストによって、ドローンのオペレーションを改善するための多くのデータが集められ、最終的には、より円滑かつ安全なドローンの領空内での飛行の実現に貢献することが期待される。
(写真はイメージ)