自動運転車技術のオンライン講座を開始 米ユダシティ
オンライン教育企業の米ユダシティ(Udacity)は、自動運転車のエンジニアの育成を目的とした新しいナノ学位(Nanodegree)プログラムを正式に開始したと、9月13日、米ベンチャービート(VentureBeat)が伝えている。
ユダシティは、ウェブ上で人数の制限無く開かれ、誰でも受講できる講座、いわゆる「ムークス(MOOCs、massive open online courses)」を提供する企業で、2011年に設立された。ムークスはは大きなビジネスとなっており、ユダシティは単独で今までベンチャーキャピタルから1億6000万ドル(約160億円)以上の資金を集めている。
一方、ユダシティが提供するナノ学位のプログラムは、同じくオンラインの教育プログラムであり、業界のリーダー企業とともに作り上げた、エキスパート・インストラクターによる指導を受けることができる最先端カリキュラムを特色としている。現在、1万1000人以上がナノ学位プログラムに登録しており、400万人以上がユダシティの無料講座の1つに登録している。
自動運転車エンジニアのプログラムは、12週を1つの単位とする800ドルの講座3つで構成され(計2400ドル、約24万4800円)、この計9カ月の講座では、ディープラーニング、コンピュータ・ビジョン、センサー・フュージョン、位置推定、制御のような内容を対象としている。ユダシティはさらに、自社で自動運転車を所有し、生徒達が自分のプログラムコードをその車両でテストできるようにしている。リモートでそのテストを実施することが可能であり、重要な、オンライン学習の特質を実現している。
他のナノ学位プログラムと同様に、ユダシティは講座を運営するにあたって、メルセデスベンツやエヌビディア等のパートナーの協力を得ている。最初の講座は10月中旬頃の開始を目指している。
*1ドル=102円で換算。(21日時点)
(写真はイメージ)