「伝説のハッカー」、乗用車を自動運転車に 年内にキット発売
伝説のハッカーと呼ばれるジョージ・ホッツ氏は昨年、自動運転自動車のスタートアップを立ち上げたが、13日にサンフランシスコで開催されたスタートアップイベントで、自動運転自動車キット「Comma One」を2016年中に販売開始すると発表したと、米フォーブスが報じた。
このキットは緑の長方形の形をした端末でカメラと自動運転のアルゴリズムを搭載しており、バックミラーの位置に取り付けるだけで、自動運転を行えるようになるという。
現段階では、ホンダ車とアキュラ車の一部での利用に限られており、自動運転といっても走行車線をキープすることにとどまっている。キットはこれらの乗用車に埋め込まれたレーダーやカメラを利用する。
端末価格は999ドル(約10万円)で、加えてソフト利用料として月額24ドル(約2400円)必要となる予定。
同氏は、17歳にして世界で初めて個人でのiPhoneハッキングに成功し、当時米国で唯一iPhoneを使用できる通信事業者だったAT&T社の設定を解除、他の通信事業者でも使用可能にしてしまった。その後もプレイステーションやアンドロイドなどもハッキングしてきたことで「伝説のハッカー」と呼ばれた。
同氏は「マウンテンビューからサンフランシスコまではドライバーは何も触らずにたどり着くことができる」としており、50マイル(約80km)の非常に混雑したハイウェイの旅といったところだ。完全な自動運転ではないが、本当に素晴らしい走行管理ということができる。
発売は、初期はサンフランシスコのベイエリアに限るとしている。
(写真はイメージ)