ノーベル賞候補者に日本人3人 トムソン・ロイター

米国に本拠を置く学術情報サービス企業のトムソン・ロイターは21日(日本時間)、ノーベル賞受賞者を予測した「トムソン・ロイター引用栄誉賞」2016年の結果を発表。受賞者24人の中には3人の日本人研究者が含まれていた。

今回、日本から選ばれたのは、化学分野から2人、医学・生理学分野から1人だった。化学分野では、前田浩氏(崇城大学DDS研究所特任教授・熊本大学名誉教授)と松村保広氏(国立がん研究センター先端医療開発センター新薬開発分野分野長)が、「がん治療における高分子薬物の血管透過性・滞留性亢進(EPR)効果の発見」というテーマで受賞。医学・生理学分野では、本庶佑氏(京都大学客員教授)が、「プログラム細胞死1(PD-1)およびその経路の解明により、がん免疫療法の発展に貢献」というテーマで受賞した。

同賞は、学術論文の引用データ分析からノーベル賞クラスの研究者を選出したもので、2002年からノーベル賞に先駆けた発表を恒例化、今年が第15回目となる。ノーベル賞の科学系4賞(医学・生理学、物理学、化学、経済学)と同じカテゴリを設けており、これまでに39人が実際にノーベル賞を受賞した。過去に同賞を受賞した22人の日本人研究者のうち、山中伸弥氏が12年に医学・生理学賞を、中村修二氏が2014年に物理学賞をそれぞれ受賞している。

画像提供:Pixabay

 
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