ドローンとAIで稲作管理 新潟市・NTTドコモなど連携
国家戦略特区の新潟市は、NTTドコモなど4社と連携し、ドローン(無人飛行機)と人工知能(AI)を活用した実証実験プロジェクトを発足。稲の害虫監視や収穫時期予想を行う「水稲プロジェクト」や、海岸保安林のマツ枯れ対策・維持管理の手法開発を目的とした「海岸保安林プロジェクト」を進める。
カビの一種であるイネいもち病菌に感染する「いもち病」をはじめとした、稲作で発生する病害虫は、従来は目視やセンサーなどを活用してチェックしていた。今回、ドローンに搭載したカメラで水田を空撮し画像を分析することで、より精度高く病害虫をチェックする。また、収穫時期を予測することで米の品質向上や収穫量増加を目指す。
「海岸保安林プロジェクト」では、従来、目視で行っていた伐倒駆除対象の被害木の特定を、ドローンによる空撮と画像分析で行う。これによって、より的確に被害木の特定ができるほか、人がチェックしていた作業を省略することができ低コスト化も見込める。マツ枯れ被害は、全国の海岸保安林で毎年約50立方メートルにおよぶという。
プロジェクトは、新潟市、NTTドコモ、ベジタリア、自律制御システム研究所、エアロセンスが連携。NTTドコモはAI解析技術を活用し、空撮画像のデータやセンサー等のデータを組み合わせた解析を進めていく。
画像提供:ドコモ