花便り~ケイトウ

ケイトウ。この花も秋、お彼岸のイメージがあるのではないだろうか。赤く、ニワトリの鶏冠とさかに見えることからついたこの名前。漢字では鶏頭ケイトウと書くが、英語でも「cocks-comb(鶏のとさか)」という。国は違えど、やはり鶏冠に見えるようだ。

学名はCelosia cristata(セロシア・クリスタータ)。Celosiaはギリシャ語の「keleos(ケレオス:燃やした、燃焼した)」が語源。Cristataというのは「鶏冠状の」と言う意味だ。

アジア、アフリカなどの熱帯・亜熱帯地域が原産とされ、日本には8世紀ごろ、万葉の時代にはすでに中国や朝鮮半島から渡来していたという。昔は草染めの原料として利用され、別名「韓藍からあい」、「鶏冠花けいかんか」とも呼ばれる。

ひと言でケイトウといっても品種によって大きさもさまざまで、15cmくらいのものから1.5mほどにまで成長するものがある。花の形状も、よく見かける鶏冠状のものから、まるで脳のような丸い塊になったもの、槍のように細長く尖ったものなど、4つの系統に分けられ、花の色も赤色や黄色、オレンジ色や紅紫色などさまざまだ。

この風変わりな見た目も、秋のおしゃれと思って楽しんでみてはいかがだろうか。

花言葉:おしゃれ、気取り、風変わり、個性

ケイトウ(鶏頭):ヒユ科セロシア属の一年草

花便り~ケイトウ

 
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