ドイツ人の大多数は宗教の授業廃止を支持
世論調査研究所ユーガブ(YouGov)の最新の調査によると、ドイツ人の3人に2人は学校での宗教の授業を廃止した方がよいと考えていることが明らかになった。9月28日付のベルリナー・モルゲンポスト紙オンライン版が伝えた。
先ごろ、ルクセンブルクでは学校での宗教の授業廃止が決定し、新学期から宗教に代わって道徳の授業が一律導入されることになった。YouGovの調査では、ドイツ人の69%がルクセンブルクの方針に賛成を表明。このうち39%はこれを積極的に支持しており、30%は「どちらかといえば賛成」という見解だった。特に、かつて社会主義体制だった旧東ドイツ地域では賛成意見が際立っており、81%が宗教の授業廃止を支持している。
ドイツの学校では通常、カトリック、プロテスタントのどちらかの宗教の授業を取るか、またはこれに代わって哲学・道徳の授業を選択する制度が導入されている。近年、キリスト教徒の教会離れが進んでいることや、イスラム教徒人口の増加などが社会的背景としてあり、形式的な宗教の授業そのものが見直しを迫られる分岐点に立っていると言えるのかもしれない。
(写真はイメージ)