グーグル、自動運転車の走行距離が200万マイル超 想定外状況のシナリオ作成が課題
米グーグルが開発中の自動運転車の走行距離が200万マイルを超えた。
6日付のオランダWebメディアThe Next Webによると、同社は、自動運転車で100万マイルを走行するまで6年を要したが、その後たった16カ月で200万マイルを達成したという。これは、一人が300年間走行した場合の走行距離に相当する。無人車を都市の道路や高速道路で走らせることへの規制整備が進めば、さらに短期間で走行距離を延ばすことが可能だとしている。
また、グーグルの自動運転プロジェクトを率いるディミトリ・ドルゴフ氏によると、「高速道路や日中の都市の道路、簡単な交差点の走行という運転の最初の90%を習得するのは比較的簡単だ。しかし、あらゆる交通環境下での運転が可能な自動運転車を作るためには、より難しい状況での走行経験が必要になるということが分かった。そのため、現在は複雑な都市の道路での走行に時間を使っている」という。
あらかじめ、予想外の状況をシナリオとして作成し、自動運転プログラムに組み込むことは難しい。走行距離を積み重ね、実際に起こりうるさまざまな状況の経験を増やしていくことが、想定外の状況に対応するシナリオ作成に繋がる。そのシナリオ作成が、現在、同社の自動運転プロジェクトでの最も大きな課題になっているという。
(写真はイメージ)