米国の留学生数、初めて100万人を超える 日本は横ばい
米国の国際教育研究所(IIE)は14日、米国内の留学生数に関するデータ「オープン・ドアーズ」を発表した。2015~2016年度の留学生数は104万3839人(前年比7.1%増)で、初めて100万人を超えた。10年前と比べると85%増加しており、米国内の学生の約5%が留学生となる。
出身国・地域別では、1位は引き続き中国で32万8547人。留学生全体の31.5%を占めた。日本からの留学生数は横ばい(同4人減)の1万9060人で、順位は1つ落として9位となった。
トップ10の中で10%以上増加したのは、2位のインド(同24.9%増)と6位のベトナム(同14.3%増)だった。
トップ10の出身国・地域は以下の通り。(かっこ内は前年度順位)
1位(1位) 中国 32万8547人、8.1%増
2位(2位) インド 16万5918人、24.9%増
3位(4位) サウジアラビア 6万1287人、2.2%増
4位(3位) 韓国 6万1007人、4.2%減
5位(5位) カナダ 2万6973人、1.0%減
6位(9位) ベトナム 2万1403人、14.3%増
7位(7位) 台湾 2万1127人、0.6%増
8位(6位) ブラジル 1万9370人、18.2%減
9位(8位) 日本 1万9060人、0.0%(4人減)
10位(10位)メキシコ 1万6733人、1.9%減
全体の学部生は42万7313人(同7.1%増)、大学院生は38万3935人(同6.0%増)で、そのうち、日本からは学部生9285人(同4.6%増)、院生3125人(同5.0%減)だった。
分野別でみると、全体での留学生数トップ2は工学(21万6932人)、ビジネス・経営(20万312人)となり、順位が入れ替わった。日本からは前年同様、ビジネス・経営(日本全体の19.1%)と英語集中コース(同15.4%)が多かった。
受け入れ先のトップ2は昨年と変わらず、1位がニューヨーク大学(1万5543人)、2位が南カリフォルニア大学(1万3340人)。州別では、1位がカリフォルニア州(14万9328人)、2位がニューヨーク州(11万4316人)だった。
一方、IIEが同時に発表している、米国人の海外への留学生数のデータによると、米国人留学生数の合計は31万3415人。留学先のトップ3は、英国(3万8189人)、イタリア(3万3768人)、スペイン(2万8325人)で、日本への留学生数は前年と同順位の10位(6053人、前年比1.3%増)だった。
参考記事
米国の留学生数 中国人が昨年度に続き圧倒的1位 日本は8位(2015/12/03)
(写真はイメージ)