新潟県三条市、学校給食の牛乳を取りやめる

新潟県三条市では、「学校給食の牛乳が和食中心のご飯食には合わない」として、9月の給食の献立から牛乳を外す方針を決めた。

三条市では、子供たちの生涯の健康を願い、学校給食に力を入れている。主食は三条産のコシヒカリ、地元の野菜や卵、肉をできるだけ使う和食中心の献立だ。7年前からはパンや麺類もとりやめた。また、「ご飯と牛乳の組み合わせは合わないのでは」という声が関係者や保護者からもあり、昨年12月からの4か月間、試験的に牛乳の提供を外していた。

結果、牛乳の代わりに煮干しの粉などで出汁をとったり、大豆製品などを使うことで、子どもたちの成長に必要な量のカルシウムを十分に摂取できることが確認できたことや、食べ残しの量もほとんど変わらなかったことにより、給食の献立から牛乳を外すことに踏み切った。

一方、牛乳を全く無くしてしまうと、必要なカルシウムの摂取量を保つ献立を作り続けるのが困難であることも分かり、給食とは別の時間に「ドリンクタイム」を設けて牛乳の提供は続けていくことにした。時間帯については各学校のカリキュラムに合わせて調整していくという。また、各家庭への啓発にも力を入れており、1日3食のうち2食を占める家庭の食事でも、必要な栄養がしっかり摂れるよう声かけをしていく。