「長時間労働」訴える声 厚労省の相談窓口に1日で700件超
厚生労働省は、11月6日に実施した「過重労働解消相談ダイヤル」の結果を11月29日に公表した。1日で計712件の相談が寄せられ、うち約半数が「長時間労働・過重労働」に関する相談だった。
今回実施された「過重労働解消相談ダイヤル」は、過労働に関する電話相談窓口を設け、問い合わせた相談者に労働基準法の説明や関係機関を紹介するという取り組み。同省は毎年11月を「過労死等防止啓発月間」と定めており、そのキャンペーンの一環として行われた。
相談内容としては、「長時間労働・過重労働」に関するものが340件(47.7%)と最も多く、次いで「賃金不払残業」が305件(42.8%)となった。
相談事例のうち深刻なものでは、月100時間や200時間を超える残業が相談者から報告されており、中には上司による残業時間改ざんが日常的に行われている実態も挙げられていた。