東京農工大学科学博物館が130周年 「養蚕」に関する企画展開催
東京農工大学科学博物館では、創基130周年企画展「収蔵品展―博物館黎明期と蚕病教育」を3月31日まで開催。蚕病関連資料に焦点を当て、明治~昭和初期のさまざまな教育用掛図や伝染病に感染したカイコの大型模型などを展示する。
同館は1886年東京農工大学工学部の前身である農商務省蚕病試験場の「参考品陳列場」を発祥としている。当時、最先端の蚕糸、養蚕に関する資料が展示され、養蚕業の理解と普及に貢献したとされる。1952年に博物館相当施設に指定され、1977年には同大工学部附属繊維博物館となり、2008年に現在の名称となった。その間に蓄積された、養蚕、繊維など学内の研究成果に関する資料を受け継ぎ残してきたという。
また130周年企画展「蚕織錦絵・生糸商標コレクション展」も12月27日まで同時開催する。春章、歌麿、広重、国芳、各絵師たちによる蚕織錦絵を公開するともに、明治期の生糸商標も紹介する。
【施設情報】
東京農工大学科学博物館
東京都小金井市中町2-24-16
TEL:042-388-7163
http://web.tuat.ac.jp/~museum
開館時間:10:00-17:00(日月曜・祝日休館)