「Save the RED LIST」、アマミノクロウサギ保護ムービーの制作を支援
エルムスユナイテッド動物病院グループ(東京都杉並区)は12日、絶滅危惧種の保護に貢献するプロジェクト「Save the RED LIST」を立ち上げると発表した。絶滅危惧種の保護と生態系の維持を目指すもので、第一弾として「アマミノクロウサギ保護ムービー」制作・配信の支援によって、奄美大島の生態系保全に寄与する活動を行う。
同グループは、学生向け映像コンテスト「JCF学生映画祭」の今年度の協力企業。同映画祭の受賞者に新作の制作を資金・技術・設備面でバックアップする「JCFスカラシップ」制度を通じて、11月の同映画祭で準グランプリを受賞した長尾淳史さんによるアマミノクロウサギ保護ムービー制作を支援する。
アマミノクロウサギは、環境省によると奄美大島と徳之島のみに生息する固有種で、絶滅危惧IB類に指定されている。体重1300~2700g、体長41~51cm。ウサギ科ながら特異で原始的な形質など学術的に重要な種とされている。森林伐採や道路建設により生息地が狭まり、ネコ、イヌ、マングースによる捕食も生息を脅かす要因となっている。
(冒頭の写真:国立科学博物館展示の剥製)