【コラム】プレミアムフライデー、2月最終金曜日からスタート
プレミアムフライデーとは、月末の金曜日をいつもと違う豊かさを楽しむ日として、就業時間を午後3時までとする取り組みだ。来月の最終金曜日、2月24日から実施される。
政府が経団連などと連携して話し合いを進めており、主に消費の拡大と働き方改革という2つの狙いがある。米国で毎年11月第4木曜日催される「感謝祭」、その翌日の金曜日、通称ブラック・フライデーから始まるクリスマスセールにならい、小売業者などがセールを開催して消費を促すことを想定している。
プレミアムフライデー導入により、企業がフレックス制や有給取得を促すことで、買い物や家族との外食、観光やボランティア、旅行など、豊かさや幸せにつながる充実感や満足感を得るための環境が整うのではないかと期待が高まる。2016年に実施された世界幸福度ランキングで53位の日本だが、この新たな取り組みが国民の幸福度を上げていくことにつながるかもしれない。
ただし、この取り組みには賛否両論があるのも事実だ。金曜日の午後3時に帰って週末を2.5日楽しめることを大歓迎し、喜ぶ人もいれば、月末は経理の作業が忙しいのに……と頭を抱える人もいるだろう。果たして日本でどれだけ定着するのか。来月の実施以降も目が離せない取り組みだ。