米株式週報、ダウ30年ぶり11日連続の記録的上昇
2月21~24日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価(30種)は、連日の史上最高値の更新となった。トランプ米大統領の減税策への期待で、ダウは記録的な上昇を続け、1987年以来30年ぶりの11日連続の上昇となった。
20日のニューヨーク市場は、祝日のため休場。3連休明けとなった21日のダウは、前週末比118.95ドル上昇の2万743.0ドルとなった。石油輸出国機構(OPEC)が減産目標を順守することが伝わり、原油価格が今年初めて54ドル台に上昇したことで買い材料となった。小売り大手のウォルマートやホームデポの良好な決算が好感された。22日のダウは続伸、2万775.6ドルだった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公開され、早期の利上げ可能性に言及があった。一方、ドル高によるリスクも指摘されており、市場では早期利上げには慎重と受け取られた模様。この日、ダウは9日続伸で取り引きを終えたが、ダウの9日連続上昇は約30年ぶり。
23日も続伸、2万810.32ドルだった。原油の在庫の減少が伝わり、原油価格は上昇。特別な売り材料もなく、引き続きトランプ大統領の減税政策への期待から上昇が続いている。24日は小幅に続伸、2万821.76ドルで取り引きを終えた。欧州株全体の下落や原油価格の下落で売りが優勢となったが、減税策への期待は根強く小幅高となり、11日連続の最高値更新となった。
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