産総研と東工大、実社会向けビッグデータ活用ラボ設立へ
東京工業大学と産業技術総合研究所(産総研)は、ビッグデータを活用して実社会の課題解決を実現するための研究拠点「産総研・東工大 実社会ビッグデータ活用オープンイノベーションラボラトリ(RWBC-OIL)」を20日に共同で設立した。
RWBC-OILは東工大の大岡山キャンパス内に設置し、大規模スーパーコンピュータ技術を活用したビッグデータ処理プラットフォームを研究開発する。また、監視カメラや航空機やドライブレコーダーなど社会の中に埋め込まれている高精度センサーを通じて得られる大量データに対する最先端技術を用いた解析を行い、新たなサービス創出を目指す。
RWBC-OILの母体となっている「オープンイノベーションラボラトリ(OIL)」は産総研が昨年から主導する組織で、大学との密接な連携による研究開発段階技術の実用化を促す取り組みをしている。これまでに名古屋大学、東京大学、東北大学、早稲田大学、大阪大学の5大学と連携しており、今回の東工大で6大学目となる。各大学で強みとなる技術開発が異なり、それに応じた取り組みをしている。名大は「窒化物半導体先進デバイス」、東大は「数理先端材料モデリング」、早大は「生体システムビッグデータ解析」をテーマにしており、さまざまな方面での技術開発の実用化を目指す。
(写真はイメージ)