職場でのがん対策優良企業16社 東京都が表彰

職場でのがん対策優良企業16社 東京都が表彰

東京都は、職場におけるがん対策に取り組む優良企業16社を選出。6日に表彰式を千代田区のイイノホールで開催する。同表彰は、がんの予防から治療・療養生活の質向上のため策定した、東京都がん対策推進計画に基づいたもの。「職域連携がん対策支援事業」と「がん患者の治療と仕事の両立への優良な取り組みを行う企業表彰」の2事業からなる。2016年度で3回目。

「職域連携がん対策支援事業」の受賞企業は次の9社。
【優良賞】
・アクサ生命保険
・田島ルーフィング
・田中科学機器製作
・東京トラック運送
・ナカノフドー建設

【奨励賞】
・情報実業
・ミノファーゲン製薬
・ヤスマ
・龍角散

優良賞を受賞した東京トラック運送(東京都江東区)は、従業員への受診啓発の一環として、管理職を対象とした人間ドッグの先行受診を実施したところ、2人にがんが発見されたという。この施策による早期段階での発見・治療の実現のほか、健康に関する社内報の発行、セミナー開催などで従業員の意識向上をはかる精力的な活動が高く評価された。

「がん患者の治療と仕事の両立への優良な取り組みを行う企業表彰」の受賞企業は次の9社。

<大企業部門>
【優良賞】
・アフラック
・日本航空

【奨励賞】
・アデランス
・京王電鉄
・GEヘルスケア・ジャパン
・東京急行電鉄

<中小企業部門>
【優良賞】
・日本綜合経営協会

大企業部門で優良賞を受賞した日本航空(JAL)は、健康支援や意識向上を目指す健康推進施策「JAL Wellness 2016」を設定。健康に関する啓発冊子の配布をはじめ、積極的な年次休暇の取得、在宅勤務やフレックス勤務の促進など多様な働き方を認め、「治療と仕事の両立」がはかりやすい環境整備に取り組んでいるという。また、職場復帰支援プログラムも充実しており、職場上司からの定期的な連絡や産業医面談、カウンセラーによるカウンセリングを通じて、休職者が職場復帰する上でのニーズを把握、所属部署や人事部で共有する体制を取っている。

(写真はイメージ)

 
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