東京工業大学は、4月1日に学内保育所「てくてく保育園」を開園する。海外からの研究者・留学生、産休・育休から復帰する教職員や学生のために開設され、一部定員は地域にも解放されるという。
保育所では、研究者や教職員の状況に応じて、年度初めに限らず随時子どもを受け入れる体制を整える。同大学では、教員・研究者が次年度を待たなければ子どもを保育所に入れられないために、教育や研究活動を一時的に止めざるを得ないケースや、一度社会に出てから大学院に入学する学生が出産・育児の時期を迎えるケースが増えている。留学生の中には、子どもを保育所に預けられないという理由で帰国してしまった例もあるという。
東工大は、年度始めに限らずいつでも受け入れられる保育所を学内に設置することにし、キャンパス内にある既存の建物の一部を改修して、保育所を整備した。運営は外部に委託する。また、大田区の認可保育園として、定員の一部は周辺地域の子どものために充てられる。
「てくてく保育園」という名称は、東工大を象徴する「Technology」の”Tech（テック）”と、子どもたちが”はいはい””よちよち”から”てくてく”へ健やかに育っていくようにという願いを込めてつけられた。
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