動物の「浮世絵」集まる 太田記念美術館が企画展

動物の「浮世絵」集まる 太田記念美術館が企画展

東京・渋谷区の太田記念美術館は、4月1日より企画展「浮世絵動物園」を開催する。江戸時代にペットとして人々の身近にいたネコや金魚をはじめ、擬人化されたタコやキツネ、架空の竜やカッパまで、多彩な動物を描いた浮世絵約160点を展示する。展示期間は、前期は4月1〜26日、後期は5月2〜28日。

歌川国芳のネコ、葛飾北斎のイヌ、河鍋暁斎のゾウなど、巨匠たちが動物を描いた作品も集まる。江戸の人々の暮らしぶりを動物の姿で描いた作品や、当時珍重された生物を精密に描いた作品なども展示される。前期展示での見所の1つは、歌川芳豊の「中天竺馬爾加国出生新渡舶来大象之図」。1862年に舶来して見世物として話題を呼んだ象を活写したものだ。

【施設情報】
太田記念美術館
東京都渋谷区神宮前1-10-10
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
TEL:03-5777-8600
開館時間:10:30~17:30

画像提供:太田記念美術館