「メイド・イン・ジャーマニー」は高品質イメージ
この商品はどこの国で作られているのか?――生産国表記がもたらすイメージを比較した「メイド・イン・カントリー・インデックス2017」によると、ドイツ製品を意味する「メイド・イン・ジャーマニー」に最も高品質イメージがあることが明らかになった。28日付のヴェルト紙が伝えた。
同インデックスは、ドイツの統計サービス・ポータルサイト「スタティスタ(Statista)」によるもの。52カ国4万3000人の消費者を対象に実施した調査で、「デザイン」「オリジナル性」「先端技術」などで高評価を得て、ドイツが1位にランクインした。調査国のうち13カ国が「メイド・イン・ジャーマニー」を1位にしており、ドイツ人自身も自国製品を最も信頼していることが明らかに。一方で、8カ国では米国製品が1位に選ばれている。総合ランキングでは、スイスがドイツに次いで2位。これにEU、英国、スウェーデン、カナダ、イタリアが続いており、日本はフランス、米国と同率の8位だった。
スイス製品は、オリジナル性とステータスシンボルとしてのイメージの強さが高い評価につながった。イタリア製品はデザインと独創性、日本製品は最先端技術、カナダは生産過程の公正さと環境に優しい点が評価されており、一般に定着しているイメージを裏付ける結果となった。
そもそも商品の生産国表記は100年以上前に英国が始めたもので、当時はドイツからの廉価なコピー商品に対抗するためのものだったと言われている。その後、1950年代、60年代の「奇跡の経済復興」を経て「メイド・イン・ジャーマニー」のイメージは大きく変化したと、同記事では締めくくっている。