アンドロイド、ウィンドウズのシェアを抜いて世界首位
グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」が、パソコンやスマートフォンなどインターネットに接続して使用する端末のOSとして初めて、マイクロソフトの「ウィンドウズ」を抜いてシェア第1位になったことが分かった。ウェブ解析会社スタットカウンターが3日に発表した。同社によると、3月の世界のOS別市場シェア第1位はアンドロイドで37.93%、第2位がウィンドウズで37.91%、第3位はiOSで13.09%、第4位はOS Xで5.17%だった。
同社のCEOであるアドハン・カレン氏は、「1980年代以来続いてきた、OS市場での世界的リーダーシップの終焉を意味する。また、5年前にはOS市場のわずか2.4%に過ぎなかったアンドロイドが大きくブレークスルーしたことを表している」とコメントした。
順位が逆転した主な要因は、インターネットにアクセスする端末としてスマートフォンが普及したことと、従来からの端末としてパソコンの売り上げが減少したこと、世界市場におけるアジアの影響があるとカレン氏は語った。
実際、北米ではウィンドウズが39.51%のシェアを維持しており、2位がiOSで25.66%、3位がアンドロイドで21.16%だった。ヨーロッパでもウィンドウズが51.74%のシェアを占めており、アンドロイドは23.58%とウィンドウズの半分以下でしかない。しかし、アジアではアンドロイドが52.15%を占め、ウィンドウズは29.23%となっている。
ウィンドウズは、パソコン市場では引き続き84%のシェアを占めている。カレン氏は、「ウィンドウズはパソコンのOS戦争では勝ったが、戦場は移った。マイクロソフトがモバイルに進出するのは難しいだろうが、次のパラダイムシフトにより支配力を回復する可能性がある。たとえば、拡張現実(AR)、人工知能(AI)、音声、コンティニュアム(パソコンとスマートフォンを単一のマイクロソフトの携帯電話で置き換えることをめざす製品)などが挙げられる」と述べた。
画像提供:スタットカウンター
参考記事
iPhone大国日本、シェア7割に 世界40カ国で調査(2017/03/27)