花便り~ワルナスビ
一瞬、「山の中でナス?」と、自分の目を疑った。ナスやジャガイモによく似た花が一面に広がっていたからだ。
この花は「ワルナスビ」。北アメリカ地方原産で、やはりナス科の植物。世界的に帰化している外来種で、日本では外来生物法により要注意外来生物に指定されている。切れた地下茎からも芽を出し、また除草剤も効きにくいため一度生えると完全に駆除するのは難しく、有毒なため、家畜が食べると場合によっては中毒死することがあるという。茎と葉にはトゲもあり、これらの生態から、「悪」という名がついたようだ。別名は「鬼茄子(おになすび)」。英語でも「Apple of Sodom(ソドムのリンゴ)」、「Devil’s tomato(悪魔のトマト)」などという悪名で呼ばれている。
悪いことばかりが挙げられるが、この星の形の花たちのかわいらしさは認めてあげたい。
花言葉:欺瞞、悪戯
ワルナスビ(悪茄子):ナス(茄子)科ナス属の多年草