伊豆大島のキョン捕獲チーム結成 名称募集
東京都環境局は26日、伊豆大島において増加している特定外来生物「キョン」の捕獲チームを、今秋をめどに捕獲業者や町民で結成することを発表。チーム名を都内在住者から募集することとなった。
キョンは偶蹄目シカ科で体高40cmほどの中型犬くらいの大きさ。原産地は中国南東部など。キョンの伊豆大島での野生化は、1970年秋に大島公園で飼われていた十数匹が台風で壊れた柵の間から逃げ出したことから始まったとされている。1973年8月には野外での繁殖が、2013年には全島での生息が確認された。大島町の特産物であるアシタバ、ツバキなどを食べて被害を及ぼしているほか、絶滅危惧種のキンランなども食べることから生態系にも影響を与えている。大島においては2006年に生息調査を実施し、2007年度から防除実施計画に基づく防除事業を行っている。
キョン捕獲チームの名称募集の応募資格は都内在住・在勤者で、応募作品1点ごとに郵送もしくはメールで申し込める。応募期間は6月1日から7月20日まで。9月中旬ごろに結果発表する。また、チームのロゴマークは、大島町の小中高生から各学校を通じて募集する。
(写真はイメージ)