指定国立大学法人に東大、京大、東北大を指定 文科省
文部科学省が6月30日、世界最高水準の教育研究活動の展開を相当程度見込める指定国立大学法人として、東京大学、京都大学、東北大学の3大学の指定を公表した。
昨年11月30日から今年3月31日までの公募期間に7つの国立大学法人からの申請があり、その中から、優秀な人材の求心力、研究力の強化への取り組み等を調査して、3大学を指定した。今回指定を受けた3大学の指定理由はそれぞれ、東京大学が「世界が抱える問題に果敢に挑戦する使命があり、その取り組みが進められることが期待される」、京都大学が「若手教職員を含む学内の多様な意見を吸い上げた議論をし、将来構想の普段の見直しを進めることが期待される」、そして東北大学が、「『材料分野』、『スピントロニクス』、『災害科学』、『未来型医療』の分野を確実に伸ばし、新分野の成長戦略が明確となっている」というもの。
なお、今回指定されなかった東京工業大学、一橋大学、名古屋大学、大阪大学の4校は指定候補として取り扱い、条件が整い次第、再審査をする。
指定国立大学法人は国際的な研究、人材育成、知の協創拠点として研究力、人材育成力の強化を目的とし、世界の他大学との競争が加速する中、社会や経済の発展に貢献する取り組みの具体的成果の発信や、国立大学改革の推進役を期待されている。
(写真はイメージ)