特定外来種ヒアリについて各機関が参考サイト

特定外来種ヒアリについて各機関が参考サイト

環境庁が特定外来生物で有毒の「ヒアリ」が兵庫県尼崎市において国内で初確認されたと発表した6月13日以降、日本各地のコンテナ集荷場などでも確認が続いている。外来種の定着を防ぐには、初動での適切な対応と徹底した防除が重要だ。各機関がヒアリについてまとめたサイトを開設しているので紹介したい。

国際社会性昆虫学会日本地区会(JIUSSI) ヒアリに関するFAQ

https://sites.google.com/site/iussijapan/fireant

ヒアリの見分け方を写真を多用して説明している。毒そのものによって死に至ることはないが、ヒアリに刺されたときの対処、アナフィラキシーショックの症状などについても詳しく解説。ヒアリが定着している米国では電気通信施設で配線をかじる、農畜産業で家畜・植物に与える影響などで経済被害が報告されており、米国の論文で試算された被害金額は年間約6000億円に上る。また、1995年に日本で発見されてから定着に至った有毒の特定外来種セアカゴケグモと比較して、個体密度がはるかに高く人との遭遇の可能性も高いため、より危険であるという指摘をしている。

ストップ・ザ・ヒアリ(環境省)

https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/r_fireant.pdf

環境省が配布している資料。今回日本で確認される以前から、中国・台湾などで定着した例を警戒し、ヒアリ対策として作成されていた。ヒアリの見分け方、発見したときの通報先、駆除法、刺されたときの対処法など必要最低限の情報が書かれている。

兵庫県立「人と自然の博物館」 兵庫県尼崎市および神戸市で見つかったヒアリについて(解説)

http://www.hitohaku.jp/exhibition/planning/solenopsis2.html

国際貿易が盛んな兵庫県が外来種問題の最前線に立っているとして、各種の情報をまとめて発信している。今回の発見の経緯を行政機関の発表資料で時系列を追えるようにし、よく目にする在来アリとヒアリの肉眼でわかる違いを説明した資料を配布。また、ヒアリの危険性を恐れるあまり在来のアリを駆除して生態系を破壊しないよう注意喚起している。

沼の見える街 ヒアリ・インベーダー・オン・ファイア(個人ブログ)

http://numagasa.hatenablog.com/entry/2017/07/09/115705

公的機関ではないが、ぬまがさ氏の個人ブログではヒアリの基本的な生態をイラストで分かりやすく図解。子ども・家族・知人・公共施設や店舗の利用者などへの注意喚起を目的とした「ヒアリ図解」の印刷・配布・掲示を全面的に認めている。

画像提供:兵庫県立「人と自然の博物館」

参考記事
特定外来生物ヒアリ、尼崎に次いで神戸で確認(2017/06/19)

 
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