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昇給か有休付与か? 選べる仕組みをドイツ鉄道が導入

ドイツ鉄道(DB)はこのほど、従業員12万8000人に対して労使交渉で決められた額の昇給か、または有給休暇日数の増加かのどちらかを選択できる制度を導入した。これに対し、過半数に当たる56%が昇給ではなく休暇日数の増加を希望していることが明らかになった。11日付の独ヴェルト紙が伝えた。

昇給か休暇日数の増加か、どちらかを従業員が自由に選べるこの制度は、ドイツでは昨年暮れにフォルクスバンクなどの銀行が新たに導入しているもの。今回、DBで「休暇」を選択したケースは女性従業員の方が多く63.2%だった。また、60歳以上の従業員は3人に2人が昇給を希望した。

DBの労組代表は今回、昇給よりも休暇を希望する人が大多数だったことに対し、「従業員にとって仕事の負担がいかに大きいかを物語っている」とコメント。同社では、近年テコ入れされてはいるものの残業時間が多いことが問題となっている。また、運転士、車掌、運転主任などはシフト制で日曜日や祝日も勤務日となるため、これらの業種の従業員は大多数が「休暇」を選択している。「休暇」を希望した場合、有給休暇日数が1年に6日増えることになり、運転士の1人は「6日の休暇日数の価値は大きい。家族や子どもと過ごす時間を持つことができる」と話している。

画像提供:ドイツ鉄道

 
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