一度は泊まってみたい?! 長崎ハウステンボス「変なホテル」
将来の日本の基幹産業として経済産業省が力を入れているうちの一つがロボット産業だ。2020年度に、公共空間のいたるところで常時ロボットがサービスを提供する姿を目指す「ロボット社会実装プロジェクト」のアクションプランを今年3月に発表するなど、事例創出のため積極的な取り組みを始めている。
その実証的な取り組みとして話題になっている「変なホテル」。「究極の生産性」を追い求め、徹底的な効率化のために導入した先進技術を駆使し、ハウステンボスが運営する世界初のホテルである。国内では長崎県のハウステンボス、千葉県の舞浜にあり、8月には愛知県蒲郡市にもオープンを予定している。
長崎県佐世保市のハウステンボスに隣接する変なホテルを訪れた。
入り口では、ハウステンボス公式キャラクターのチューリちゃんが歓迎してくれる。
チューリちゃんの奥にあるクロークロボット。1回500円、有料で利用できる。右側のディスプレイで操作し、その右側から荷物の出し入れをする。預入荷物の大きさと重量は、機内持込可能サイズ約1個分までとのこと。
受け付けではロボットが出迎える。恐竜のロボット「きぼう」、「みらい」、そして女性のロボット「ゆめこ」だ。日本語、英語、中国語、韓国語で流ちょうに話しかけてくれる。チェックインは登録した名前をタッチパネルに入力する仕組み。チェックインに失敗しロボットがうまく名前を識別できなかった場合は、裏に控えている「人間」の従業員に助けを求めることができるため、心配無用だ。
ポーターロボット。重量約50kgまで耐えることができる。荷物を置いて、ディスプレイで客室番号を入力すると、ゆっくりと部屋まで荷物を運んでくれる。
部屋に入ると、小型のチューリちゃんロボットが設置されており、「あかりけして」「うたって」「あしたのてんきは?」など特定の言葉に反応しておしゃべりを楽しむことができる。
変なホテルの外を出て少し歩くと、ハウステンボスの夜景を楽しめる穴場がある。プロジェクションマッピングで滝と、滝の上を昇る竜がこの日は投影されていた。