「しきさい」「つばめ」 打ち上げ予定の人工衛星の愛称が決定
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、2017年度に同時打ち上げ予定の2衛星の愛称が決定したと発表した。気候変動観測衛星「GCOM-C」は「しきさい」、超低高度衛星技術試験機「SLATS」は「つばめ」となった。4月から一般公募し、それぞれ6000通以上の応募から選考して決定した。
「しきさい」に決まった気象観測衛星GCOM-Cは、19種類のさまざまな色(波長)を観測することができるセンサー「多波長光学放射計(SGLI)」により、宇宙から地球環境を把握して植生、海洋、氷雪などの気候変動メカニズムの解明を目指す衛星。色を観測する特徴を的確に表現していることからこの愛称に決定した。
「つばめ」に決まった超低高度衛星技術試験機SLATSは、従来は人工衛星の軌道を長期間維持させるのが困難だった高度300km以下の超低高度での継続飛行を高効率イオンエンジンにより実現した試験機。細長い機体に太陽電池パドルをつけて超低高度を飛行するSLATSの姿が、低空飛行するツバメの特徴をとらえていることから決定した。
両愛称の提案者全員に、8月以降記念品が送付されるほか、抽選で各愛称の提案者それぞれ1組2人ずつ計2組4人が種子島での打ち上げ見学に招待される。打ち上げ日程は今後決定する。
画像提供:JAXA
参考記事
JAXA、同時打ち上げ予定の2衛星の愛称を募集(2017/05/09)