長崎県島原半島を訪れる 雲仙地獄・島原城
雲仙地獄
長崎県の市街地を外れた島原半島にある雲仙は、温泉街の観光地として有名だ。中でもメインスポットといえる「雲仙地獄」を訪れた。
ここ雲仙は、キリシタン殉教地としても知られる。1627〜31年の間、キリスト教信仰を棄てさせるために、湧き出る熱湯をかけるなど過酷な拷問が行われ、この場所で33人が殉教している。今年映画化された、遠藤周作の小説『沈黙』の舞台の一つにもなっている。
島原といえば、「島原の乱」は誰もが聞いたことがある歴史上の出来事だろう。別名「島原・天草一揆」と呼ばれ、日本最大の一揆だったと言われている。1637年、当時の圧政に対し島原と天草のキリシタンたちが中心となって起こした。
島原城も、この一揆の舞台の一つ。明治時代の廃城令で一度民間に払い下げ、その後取り壊されており、現在の姿は1964年に再建されたものだ。