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石西礁湖海域のサンゴ白化減少 WWFが所感表明

サンゴ白化現象調査、白化率回復も生存サンゴの割合は半減 環境省

環境省が20日に発表したサンゴの白化現象についての調査結果によると、白化率は回復傾向にあるが、サンゴが生存している範囲の割合は昨年7~8月調査時の半分以下に減少しており、回復が厳しい状況にあることが分かった。

6月下旬に今年度最初の調査が、西表石垣国立公園の石垣島と西表島の間の石西礁湖せきさいしょうこ海域で行われた。サンゴが生息可能な範囲のうち、生きたサンゴに覆われた部分の割合を指す「平均被度」は12.5%で、昨年11~12月調査時の11.6%からはやや回復したが、昨年7~8月調査時の29.5%との比較では半分以下に減少していた。また、全調査地点35カ所の全サンゴで少しでも白化の見られる群体が占める割合「平均白化率」は19.7%で、昨年7~8月調査時の89.6%、11~12月調査時の91.4%などから比べると回復していた。

サンゴの生息に適する水温は25~28度と言われており、30度を超える高い水温に長くさらされるとサンゴが強いストレスを受け、白化。文字通り色が白くなり衰弱する。白化したサンゴは海水温が下がれば回復するが、海水温が高い状態に長くさらされたり繰り返し白化したりすると死滅してしまう。昨年の石西礁湖海域は、海水温が下がらないまま夏を迎えた上、9月に入るまで台風の接近がなく、長期間に渡って高水温の状況が続いていた。

また、水温の問題以外にも、サンゴがストレスを受けることで白化が進むと言われている。淡水や土砂の流入など、人為的問題がある可能性を考慮する必要もある。昨年末には7割のサンゴの死滅が確認されている。

参考記事
石西礁湖海域のサンゴ白化現象 WWFが所感表明(2017/01/18)

 
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