AIが方言に挑戦 弘前大学と東北電力が共同研究を開始
弘前大学と東北電力は28日、人工知能(AI)を活用して通話内容の文章化と自動要約に関する共同研究を行うと発表した。AIが音声から方言や訛りを認識して標準語に変換できるかなどの検証を行い、医療現場など多様な分野への活用を目指す。
東北電力への申し込みや問い合わせの電話は、年間約150万件。コールセンターの待ち時間や通話時間の短縮が課題となっていた。東北電力は、AIの音声認識技術・言語処理技術に着目。AIでコールセンターの通話音声データの文章化と自動要約を行い、要約結果が実用的な文章として理解できるかの評価と検証を行う。また、弘前大の方言・訛りに関する知見を活かして津軽弁にも対応、方言を標準語へ変換できるのかについても検証する。
同研究で開発される技術は、コールセンターのサービス向上だけでなく、医療現場での患者との対話記録の作成などさまざまな場面での活用が検討されている。
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