韓国、小中高校内でコーヒー販売禁止へ 早ければ来年から
韓国の食品医薬品安全処(食薬処、日本の厚生労働省に相当)は、子どもと青少年がカフェインに接する機会を減らすことを目標に、学校でコーヒーなど「高カフェイン」表示がされた全ての飲料の販売を禁止する法案を推進中であると12日、明らかにした。韓国の中央日報が同日に伝えた。
早ければ来年から、韓国国内の全ての小学校、中学校、および高校の校内でコーヒーの販売が禁止されることになる。
現在、韓国国内の小学校、中学校、および高校では、高カフェイン飲料のうち一部の販売がすでに禁止されているが、このたびの禁止法改正案が国会を通過すれば、教師向けにも校内の自販機や売店でコーヒーが販売できなくなる。食薬処は、現在国会に提出されている禁止法改正案が立法化されるよう積極的に働きかけるとしており、同改正案が国会を通過したのちには、下位法で細かい販売基準を定める予定だ。
食薬処の調査によると、2015年に韓国内で流通した食品のカフェイン含有量は、コーヒー類が1kgに対してカフェイン449.1mgと最も高く、コーヒー牛乳やチョコレート牛乳等の乳加工品類が277.5mgとこれに続いている。
食薬処は、カフェインの1日あたりの摂取限度量を成人400mg以下、妊婦300mg以下、子ども・青少年は体重1kgあたり2.5mg以下と勧告しており、この理由として、カフェイン入り飲料を過剰に摂取すると目まい、動悸、睡眠障害、神経過敏など各種の副作用が現れ得ると警告している。
(写真はイメージ)