汚水処理普及率、初の90%超え
国土交通省、農林水産省、環境省は23日、全国の汚水処理施設の普及状況が初めて90%を超えたと発表。2016年度末調査で、汚水処理施設の処理人口が1億1531万人となり、総人口に対する割合で90.4%だった。
汚水処理施設は、生活排水などの汚水を用水路などに流す前に処理する設備。水質悪化や害虫・悪臭を防ぐため、国の支援で各自治体で整備が進められている。
都道府県別の普及状況では、最も普及しているのは東京都(99.8%)、次いで兵庫県(98.7%)、滋賀県(98.6%)と続いた。一方、普及率が最も低かったのは、徳島県(58.9%)、和歌山県(62.2%)、大分県(74.9%)となった。
汚水処理施設の種類別では、下水道が78.3%で最も普及しており、それ以外では農業集落排水施設(2.8%)、浄化槽(9.2%)、コミュニティ・プラント(0.2%)など。都市中心部では下水道、農村部の集落では農業集落排水施設、人家のまばらな区域では各戸単位で合併浄化槽などを整備して生活排水を処理している。
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