ベルリンは自転車ツーリズム天国!
自転車を生んだ国ドイツ。今年は自転車が発明されてから200年目になる。ドイツの首都ベルリンでは、自家用車を持たない代わりに自転車を主要な交通手段として活用している人が多い。
そんな土地柄を反映してか、ベルリンでは多彩な自転車ツーリズムが盛んだ。ホテルやユースホステルでは、自転車の貸し出しをしているところも多く、アプリを使った手軽なレンタルバイクサービスも充実している。その一方で、自転車ツーリズムの進化形もさまざま存在する。
ベルリンの中心地ブランデンブルク門前に行くと、観光アトラクションとしての多彩な自転車事情が一望できる。まずはベルリン生まれのベロタクシー。自転車を使った人力タクシーの先駆けとして1997年にビジネスモデルとして誕生した。後部座席に大人2人、子ども1人の合計3人まで乗車可能で30分のツアーが24ユーロ(約3100円)、1時間が42ユーロ(約5400円)だ。30分あればブランデンブルク門からポツダム広場、そして戦勝記念塔まで有名どころを一通り回れるという。
一方で、6人乗りの不思議な形をした自転車を発見。ナビゲーターを入れて7人で向かい合って自転車をこぎながら、ベルリン観光を楽しむという趣向だ。こちらのお値段は30分で1人につき8ユーロ(約1000円)。ベロタクシーとは異なり、客も労力を要求されるわりには割高な感じがするが、参加型アトラクションが好きな人向きと言えるのかもしれない。
さらにこの日は出会えなかったが、ビール屋台と自転車が合体して、客が自転車をこぎつつ、ビールを飲みつつ市内観光をするというビアバイクなども存在する。乗っている人たちは楽しいかもしれないが、個人的にはあまりすれ違いたくない、自転車ツーリズムの酔っ払い運転バージョンだ。
いずれにしても、これらの自転車ツーリズムのシーズンは3~10月まで。ちなみに、同業界の今年の景気はイマイチだそうで、競合の乱立と夏の悪天候が大きく影響しているのだという。
※1ユーロ=129円で換算。(25日時点)
[冒頭の写真]ベルリン・ブランデンブルク門前には、さまざまなタイプの自転車がずらり
参考記事
北京にエコシェア自転車登場! 交通混雑への緩和策に(2017/06/07)