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巨大な巻き貝が、サンゴ礁を救うために参戦

ホラガイでサンゴ礁を救え! オーストラリア政府が研究資金提供

世界最大のサンゴ礁であるグレートバリアリーフをヒトデの被害から守るため、ヒトデの天敵である巨大な巻き貝を繁殖させて海に放つという計画を、オーストラリア政府が18日に発表した。

「サンゴ礁2050年計画」の下でのコミットメントの一環として、オーストラリア政府はヒトデの捕食者である「ホラガイ」という巨大な巻き貝の繁殖研究に56万8000ドル(約5075万円)を投資している。このプロジェクトは、「オニヒトデはホラガイがいる領域を避ける」というオーストラリア海洋科学研究所(AIMS)の研究成果を基に、今年6月中旬から2019年6月まで行われる。オニヒトデが産卵期に密集するのを防ぐためにホラガイを「配備」することで、ヒトデの爆発的増加の防止を目指す。また、今後ホラガイの分泌物を化学的に合成することができれば、サンゴ礁でヒトデを動揺させ、爆発的な増加を制限する「餌」を作ることも可能だという。

ホラガイは太平洋やインド洋のサンゴ礁に元々生息する巻き貝だが、非常に数が少ない上に、貝殻の収集家によって広く乱獲されてきた。しかし、AIMSが保有するホラガイは無数の卵のうを産み、実際に先月には10万匹を超える遊泳性の幼生が孵化した。しかし、現在は幼生が大人の巻き貝へと成長するために必要な食事は解明されてはいない。

同国のウォーレン・エンツッチ下院議員は、「ホラガイ育種プロジェクトの可能性は刺激的だ。成功すれば、科学者はホラガイのオニヒトデに対する影響を詳細に観察し、サンゴ礁が失われるのを食い止める管理ツールとしての潜在能力をテストできるようになる」と述べた。

*1豪州ドル=89.34円で換算

画像提供:AIMS

 
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