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特定外来生物ツマアカスズメバチ、今年度の調査が終了 環境省

特定外来生物ツマアカスズメバチを壱岐市で初確認

環境省は27日、特定外来生物に指定されているツマアカスズメバチを長崎県壱岐市で初めて確認したと発表した。市内の養蜂農家が24日にミツバチ巣箱付近を飛んでいたスズメバチ5匹を捕獲し、市の農林課に通報。環境省職員がツマアカスズメバチの働きバチであることを確認した。26日には市の職員などが周辺の調査を実施したが同日中に巣は確認されなかった。

ツマアカスズメバチは繁殖力が高く、分布域を拡大する傾向があるため、定着すると根絶が困難となることから、環境省では警戒を強めている。日本国内では長崎県対馬市で定着が確認されている。その他、2015年に福岡県北九州市で巣が発見されており、2016年には宮崎県日南市で女王バチ個体が発見されたが、その後の調査では新たな個体や巣は確認されていない。

ツマアカスズメバチの原産地は中国、台湾、東南アジア、南アジア。主にミツバチなどの昆虫類を捕食する。懸念される影響は、在来のスズメバチの減少や捕食される昆虫の減少による生態系のかく乱。また、飼育ミツバチへの攻撃による養蜂への被害、人体への刺傷被害がある。環境省によると、在来のスズメバチと比較して特に人体に関わる被害が大きいことはないという。海外では韓国、フランス、スペインで定着し、ミツバチや在来のスズメバチの減少が報告されている。

(写真はイメージ)

参考記事
特定外来生物ツマアカスズメバチの女王バチを宮崎県で捕獲(2016/05/17)

 
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