ご当地自慢を探せ!(2)立ち食いそばはないけど、ソーセージ屋台がある!ベルリン
日本からドイツに遊びに来た人を案内してお昼時、「何食べたい?」と聞くと、十中八九返ってくる答えは「ソーセージ!」です。「みんな、ドイツにはソーセージしかないと思っているのか?」と思えるほどのこの回答率。しかし裏返って、自分に当てはめたときにどうかと考えてみました。
日本への一時帰国中、「何食べたい?」と聞かれたときの私の答えは、かなりの確率で「そば屋に行きたい!」です。それも、高級老舗そば屋とかじゃなくて庶民的な商店街のおそば屋さん。もっと言えば、駅の構内などにある立ち食いそばとか、そういう地元民の土着の味みたいなものに強烈にひかれるわけです。
そうか! ソーセージは置き換えれば、立ち食いそばなのか! ということで、今回はベルリン名物のソーセージ屋台を自慢します。
ベルリンの街中でよく見かけるソーセージ屋台。たいがいメニューの一番上に記載されているのが、カレーソーセージ(ドイツ語でCurrywurst=カリーヴルスト)です。カレーソーセージとは、刻んだ焼きソーセージにケチャップ風のソースをかけ、その上にカレー粉を散らしたもの。ベルリン名物と言われており、ソーセージを「皮なし(ohne Damm=オーネ・ダム)で頼むのが通だとされています。これは戦後の物不足の時、ソーセージを作るのにブタの腸が足りなくてビニールで巻いたのが始まりだったとか。皮付きのパリっとしたソーセージに比べると、さつまあげを思わせるようなふにゃっとした食感ですが、ソーセージのおいしさは味わえます。このソーセージに、フレンチフライ(Pommes=ポメス)かシュリッペン(Schrippen)と呼ばれるパンを添えて食べます。
今回ご紹介するのは、高級デパート・カーデーヴェーの真下にある、フリッツ&Coという店。オーガニックな素材にこだわり、ソーセージのみならず、生のジャガイモを二度揚げしているというフレンチフライもおすすめです。ここではカレーソーセージが3.20ユーロ(約443円、2015年8月21日現在)、フレンチフライが2.60ユーロ(約360円、同)。さすがオーガニック、このお値段設定は他店舗に比べて高めですが、それに見合った充実感を味わうことができます。ちなみにドイツ人の圧倒的多数は、フレンチフライにマヨネーズをかけて食べます。ベルリンに来た際にはぜひお試しを!
お店情報
店名:Fritz&Co.
Wittenbergerplatz
10789 Berlin
営業時間
10:00~23:00
高級デパート・カーデーヴェー前のヴィッテンベルク広場には、ソーセージ屋台がずらり
オーガニック素材のファストフードを提供する「フリッツ&Co」
カレーソーセージとフレンチフライのゴールデンコンビ! ポテトにはマヨネーズ、が定番