「内定ブルー」81.1%が経験あり 就活の順調さが裏目に?
総合人材サービスのアイデムは8日、2018年3月卒業予定者の就職活動に関する調査結果を発表した。内定獲得者のうち、81.1%が内定ブルーの経験「あり」と回答し、前年に比べ増加したことが分かった。
調査期間は10月1~3日。2018年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学4年生・大学院2年生の男女655名を対象に、インターネット調査を行った。
10月1日時点の就職活動の<主な活動>についての質問では、「内定獲得/就活終了段階」と回答した学生が最も多く、78.3%に上った。9月に行った前回調査からは5.3ポイント増加となった。また、前年同月の調査からは0.1ポイント減少、前々年の同月調査からは6.9ポイントの増加となった。
また、「内定獲得/就活終了段階」の学生へ「入社予定企業を決定した後に不安や憂鬱な気分(内定ブルー)になったことはあるか」という質問をしたところ、「ある」と回答した学生は81.1%に上った。前年は74.9%、前々年は72.0%だったことから増加傾向にあることが分かった。内定ブルーになったことが「ある」と回答した学生の具体的な内容では、「自分は社会人としてやっていけるのか」が59.9%と、突出して高かった。次に「入社予定企業の同期や社員とうまくやっていけるのか」が49.0%と続いた。
また、「社会人にはなりたくない」が37.3%となり、前年の29.9%、前々年の15.2%と比較すると大幅に増加していた。この結果について同社は「就職活動が順調だったためか、自身の未熟さや能力について不安に感じる面もあるようだ」とコメントした。
(写真はイメージ)