ライチョウを守るクラウドファンディング始動 富山市ファミリーパーク
富山市ファミリーパークは1日、国の特別天然記念物であり絶滅危惧種のライチョウの保全を目的に「ライチョウ基金」としてクラウドファンディングを開始した。
目標金額は1000万円で、期限は2018年2月28日。集まった寄付金は、ファミリーパークをはじめとするライチョウの飼育繁殖に関わる動物園で、飼育繁殖技術の確立や、飼育者や研究者の育成、保全の取り組みの普及啓発などに活用する。
富山市ファミリーパークは環境省のライチョウ保護増殖計画の下で、2015年から乗鞍岳で採取されたライチョウの卵を受け入れている。上野動物園、大町山岳博物館とも協力し、ヒナのふ化・育雛に成功している。
ライチョウはキジ目ライチョウ科。日本には北海道の森林地帯に生息するエゾライチョウと、本州中部の乗鞍岳や御岳山などの高山帯に生息するニホンライチョウがいる。富山市ファミリーパークによるとニホンライチョウの生息数は2000羽以下と推定されている。減少の要因は、登山客による生息環境のかく乱、キツネ・カラスなどの捕食者となりうる種の分布拡大など。
画像提供:富山市ファミリーパーク
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