囲碁AI竜星戦、中国「絶芸」が日本「DeepZenGo」を破って優勝
囲碁の人工知能(AI)同士が対戦する「AI竜星戦2017」が9~10日に開催され、決勝戦で中国の「
AI竜星戦は、2017年3月まで10回にわたり開催された電気通信大学(UEC)主催の「UEC杯コンピュータ囲碁大会」の後継。今大会には日本、中国、韓国から18チームが出場し、10日の本戦は15チームがトーナメント形式で戦った。
優勝した絶芸の開発者は、「結果的には勝ったが左下でミスをした。8月の世界大会時と比べるとAlphaGoZero(アルファ碁ゼロ)の論文の手法を取り入れ強くなった」と述べた。DeepZenGoの開発者は、「決定的な悪手は無かったが、序盤から少しずつ評価値が悪くなっていった。左下隅で白数子を取ったところで盛り返したが逆転とはならなかった。今回は完敗」と述べた。
今大会にはグーグル子会社ディープマインドのAlphaGo(アルファ碁)は出場していない。
ベスト8は以下の通り。
1位 Fine Art(中国)
2位 DeepZenGo(日本)
3位 Tianrang(中国)
4位 AQ(日本)
5位 Abacus(中国)
6位 Raynz(日本)
7位 Aya(日本)
8位 きのあ囲碁(日本)
画像提供:日本棋院
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