不健康食品の広告に規制を ドイツ
消費者保護団体のフードウォッチは、子供をターゲットにした不健康な食品の広告を法的に禁止するべきだと訴えた。25日付のヴェルト紙が報じた。
フードウォッチはドイツ糖尿病協会(DDG)とドイツ肥満症協会(DAG)と共同で調査を実施。市場に子供向けの不健康食品の広告があふれていること、子供に人気のディズニーのキャラクターなどをパッケージにあしらった朝食用シリアルやヨーグルトが、過剰な糖分や脂肪分を含んでいることなどを問題視している。
DDG事務局長のガルリヒス氏は、「肥満は慢性病の大きな原因となり、ドイツで最も大きな死亡誘因となっている。これには、子供の時からの食習慣が大きく影響している」と指摘する。
JPモルガンの調査によると、ドイツ国内での食品の売上高利益率は、朝食用シリアルやスナック菓子が18.4%、ソフトドリンク類が16.7%、菓子類15%、乳製品12.4%、アイスクリーム9.4%、野菜・果物が4.6%となっており、高い広告費をかけても不健康な食品の方が利益率が高いことが明らかになっている。