2017年の土砂災害件数、過去10年で2番目の多さ

国土交通省が26日発表した土砂災害発生件数の速報値によると、2017年に発生した日本全国の土砂災害件数は1467件で、過去10年間で2番目に多かったことが分かった。過去10年で最大を記録したのは2016年の1492件だが、その数値に差し迫る件数だった。

発生要因別でみると、地震を除いた降雨・融雪に起因する発生件数は1462件で、これは過去10年で最大を記録した。例えば、今年9月に発生した台風18号は、沖縄県宮古島に50年に1度の記録的な大雨をもたらした。9月末には超大型の台風21号が襲来し、本州全域に大きな被害をもたらした。

また、2017年は4年ぶりに47都道府県全てで土砂災害が発生。1年間の土砂災害による死者・行方不明者は24名、負傷者8名、人家被害は694戸にのぼった。死者・行方不明者数、人家被害数では昨年を上回る結果となった。

2017年の土砂災害件数 過去10年で2番目の多さ 国土交通省調べ
過去10年の土砂災害発生状況(国土交通省調べ)

(冒頭の写真はイメージ)