7月鉱工業生産指数が2カ月ぶりの低下、生産基調は「一進一退」
経済産業省が8月31日に発表した7月の鉱工業生産指数の速報値は、主要4指標(生産、出荷、在庫、在庫率)すべてで前月に比べ低下した。生産は0.6%減となり2カ月ぶりの低下、その他出荷は0.3%減、在庫は0.8%減、在庫率は1.1%減だった。
項目 | 季節調整済指数 | 原指数 | ||
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指数 | 前月比(%) | 指数 | 前年同月比(%) | |
生産 | 97.7(98.3) | ▲0.6(1.1) | 103.8 | 0.2 |
出荷 | 96.3(96.6) | ▲0.3(0.6) | 100.5 | ▲0.7 |
在庫 | 113.7(114.6) | ▲0.8(1.5) | 115.9 | 2.7 |
在庫率 | 112.2(113.5) | ▲1.1(▲1.6) | 112.3 | 1.8 |
※()内は前月における確報値・前月比。指数は2010年を100として計算。▲はマイナスを示す。(経済産業省資料を基に作成)
一方、鉱工業のうち約40%の製造工業品目に絞った製造工業生産予測指数は、8月前月比2.8%上昇、9月が1.7%低下となり、同省は生産の基調判断を「一進一退で推移している」と伝えている。8月は情報通信機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業などが上昇した。
(写真はイメージ)