日本は新生児死亡率最低国 生存率はパキスタンの50倍
ユニセフが世界の新生児死亡率を発表した。それによると、新生児死亡率が世界で最も高い国はパキスタンで、22人に1人の新生児が生後1か月以内に死亡していることが明らかになった。20日付の南ドイツ新聞が報じた。
パキスタンに次いで事態が深刻なのは中央アフリカ共和国で、1カ月以内の死亡率が24人に1人、アフガニスタンが25人に1人だった。世界全体では、生後1か月以内に死亡している新生児の数は合計260万人と見られており、このうち、誕生したその日に死亡するケースは100万人に上るという。貧困と紛争が子どもを産む上で、妊婦にとって安全上および健康上の大きな障害になっていることは明らかだ。
妊婦は、正規の資格を持つ助産師の助けを得る必要があり、感染症を避けるための清潔な環境や水、栄養などが重要で、ユニセフのヘンリエッタ・フォア事務局長は「これらを改善することで多くの命を救うことができる」と訴えている。
今回の調査では日本が新生児死亡率の最も低い国となっており、1カ月以内の死亡率は1111人に1人。パキスタンの新生児に比べて生存率が50倍高いことになる。一方、同じ先進工業国でもドイツは435人に1人だった。
(写真はイメージ)