ドイツで寒波 医学生が路上生活者に無料で医療相談
2月下旬、日中気温が零下10度前後に下がるほどの強烈な寒波に襲われたドイツの都市部で、路上生活者のための緊急支援が必要となる中、ハンブルクでは医学生が支援施設で医療ボランティアとして活躍する様子が伝えられた。6日、オンラインメディアのベントが報じた。
キリスト教系福祉団体のディアコニーによると、ハンブルク市内の路上生活者の数は少なくとも2000人。その多くが健康保険を持たず、医療にかかるすべを持っていない。これに対し2月26日から、医学校アスクレピオス・キャンパス・ハンブルク(ACH)の医学生20人が外来診療所をオープンし、無保険の人々に対して無料の医療相談に当たっている。場所は路上生活者支援施設の「カフェ・ミット・ヘルツ」で、ここでは食事や衣料品、シャワーが無償で提供されている。
ACHはハンガリーの国立大学ゼンメルヴァイス大学医学部の分校で、2008年にドイツに開校した。
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