AIのタクシー需要予測で売り上げ2割増 トヨタなど4社が実証実験
トヨタ自動車など4社は、人工知能(AI)を用いたタクシー需要予測技術を開発、東京都内で試験導入を開始したと9日に発表した。都内を500m四方ごとに区切り、各地域のタクシー乗車数を30分単位で予測するもので、2018年度内の実用化を目指すという。
共同開発したのはトヨタ自動車のほか、日本交通を母体とするIT企業のジャパンタクシー、KDDI、総合コンサルティングのアクセンチュア。同技術ではタクシー運行実績、人口動態予測、気象、公共交通機関の運行状況、大規模施設でのイベントなどのデータをAIで取り込んで分析する。都内での検証では、予測技術の精度は正解率94.1%を実現した。
2月から日本交通のタクシー数台に試験導入し、実環境での有効性の検証を開始している。同システムを利用したドライバーの売り上げが、前月よりも平均で1日当たり20.4%増えるという成果が出たという。今後、試験導入するタクシーを数十台に増やしていく方針。
参考記事
ビッグデータでタクシー利便化 トヨタ・KDDIが実証実験(2017/04/28)