ベルリンで自動運転のオンデマンド・サービス開始
ドイツ鉄道(DB)とベルリン市交通局(BVG)が協業で、自動運転のミニバスによるオンデマンド・サービスを11日にスタートした。パイロットプロジェクトとして、ベルリン市内にある5.5ヘクタールのスマート・シティ、EUREFキャンパス敷地内での走行を開始。今後、アプリを使ったオンデマンドの使用を段階的に可能にし、公道での走行を視野に入れているという。
「ポール・ポジション」と名付けられた同プロジェクトは、利用者が必要に応じてアプリで自動運転バスを発注するという仕組みの、時刻表のない相乗りシステムだ。電車やバスなど従来の公共交通機関の利用をよりスムーズにし、その間をつなぐサービスを目指している。ドイツ鉄道の旅客輸送部門取締役のベルンホルト・フーバー氏は、「異なる目的地を目指す利用者を、自動運転によって計算されたルートで運ぶという、新しい形の交通手段となるだろう」とコメント。同プロジェクトにはベルリン市議会も助成しており、「進化する都市にふさわしい新たな交通インフラと、環境に優しい移動手段」として期待されている。