伊豆半島がユネスコ世界ジオパークに認定 環境教育や観光にも活用
国連教育科学文化機関(ユネスコ)は17日、フランス・パリで開催された第204回執行委員会で、静岡県の伊豆半島を「世界ジオパーク」に認定した。日本では
世界ジオパークとは、ユネスコの定める基準に基づいて認定された、地質学的にみて国際的な価値のあるエリアのこと。「保護」、「教育」、「持続可能な開発」が一体となった概念により管理されていることも重要な条件となっており、価値ある地質遺産を保護しながら、環境教育、ジオツーリズムといった分野に活用することで、地域の持続可能な開発を促すものだ。2018年4月現在、世界38カ国、140地域にユネスコ世界ジオパークがあり、そのうち9地域が日本にある。
日本のユネスコ世界ジオパークは、洞爺湖有珠山(北海道)、糸魚川(新潟県)、山陰海岸(鳥取、兵庫、京都)、室戸(高知県)、島原半島(長崎県)、隠岐(島根県)、阿蘇(熊本県)、アポイ岳(北海道)、そして今回認定された伊豆半島(静岡県)の9地域。
今回の決定を受け、伊豆半島ジオパーク推進協議会会長(伊豆市長)の菊地豊氏は「伊豆を愛する地域の皆様の強い願いが世界に届いた」と喜び、「世界に誇れる伊豆半島ジオパークの主人公として、ジオパークを上手に活用していきたい」とコメントした。
「ジオパーク」の語源は、「地球・大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)」を組み合わせたもので、「大地の公園」を意味し、地球(ジオ)を学び、丸ごと楽しむことができる場所のことを指す。
画像提供:伊豆半島ジオパーク推進協議会(冒頭の写真は、逢々浜のエビ穴)