満開のツツジと新緑 京都・蹴上で楽しむ初夏
5月、新緑が美しい季節になった。京都では桜やケヤキの新緑があちこちで見られ、桜の花の季節とは違う青々とした風景があちらこちらで楽しめる。そしてこの時期に見ごろを迎えるのがツツジだ。
京都にツツジの名所は何か所かあるが、蹴上のツツジは市民にも親しまれるツツジの名所である。蹴上のツツジは京都市上下水道局の蹴上浄水場の敷地内の斜面に植えられたもので、道路に面しているため人目を引く。普段は敷地内には入れないので、敷地の外から見るしかないが、毎年ゴールデンウイークには一般公開がされていて、近くでツツジを楽しめるチャンス。今年は2日から6日の5日間が一般公開日だ。今年のツツジは咲くのが早かったため、すでに満開を過ぎているが、それでもまだ美しい花を楽しめる。
また蹴上浄水場の道路を挟んだ向かい側には、廃線になった線路と桜並木で有名な京都の蹴上インクラインもあり、ツツジと合わせて新緑を楽しむにはぴったり。蹴上インクラインは、桜の季節には90本のソメイヨシノが咲き誇り、多くの観光客が訪れる。しかし、桜の花が散った後の新緑も美しく、世界最長の傾斜鉄道の跡地は暑い天気でも涼しい木陰を歩ける絶好の散歩道になっている。風情あふれるこの場所では、ウエディングドレスとタキシード姿で記念撮影をしているカップルもいるほど。この季節は、桜の季節ほど人がいないため、のんびり散策を楽しめる。京都は、ゴールデンウイークは天気が崩れる日もあるが後半は晴れるという予報なので、新緑を楽しむ散歩に出かけてみては。